お菓子の神様
和歌山県に「お菓子の神様」をまつる神社があるのを皆様はご存知ですか?
先日、飴の製造と販売をおこなっている川口製菓㈱の社長様より教えていただいたのですが和歌山県の海南市下津町に橘本神社(きつもとじんじゃ)というお菓子をまつっている神社があるとのことでした。
社長様より橘本神社に関する資料を見せていただくと、お菓子の神様とはどのようなものか、なぜ和歌山にあるのかを知ることが出来ました。
古事記や日本書記にまつわる物語で第十一代垂仁天皇の勅命により、田道間守命(たぢまもりのみこと)は不老不死の霊菓を求めて中国へ渡りました。10年もの歳月をかけて、ついに橘を手に入れて日本へ帰りましたが、垂仁天皇は既に崩御されておりお墓に捧げ嘆き悲しんだという。
その橘を最初に移植したと伝えられる「六本樹の丘」(みかん発祥の地)の遺跡が橘本神社の近くにあります。田道間守命が持ち帰った橘は、改良を重ねた結果、現在のミカンになった。昔は現在のようなお菓子がなく、橘の実を加工してお菓子として食べていたことから橘本神社が「お菓子の神様」として信仰を集めているそうです。菓子祭・全国銘菓奉献祭には、全国津々浦々の菓子製造業者から様々なお菓子が供えられ、商売繁盛を祈願しているそうです。
和歌山県に住んでいながらまだまだ知らないところが沢山あるなぁとあらためて思いました。またこのようなお客様のご商売に関わるお話を教えていただけたことが嬉しくもありました。
kzj M
2018年 7月 23日