【台風に思う】
この度東日本に甚大な被害をもたらしている台風ですが、被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
日常生活さえままならない人も大勢いらっしゃるのに、仕事が終わらなくて泣きたくなっている自分が我儘に思えてきます。
昨年は和歌山でも台風の被害が大きく、本当に久しぶりに長時間にわたる停電を経験しました。わたしの家では半日も停電していなかったにも関わらず、大変不便な思いをしたことを思い出しました。
我が家はオール電化なので、お湯も出ない、コンロも使えない。すぐ近くにある実家はガスだから何とかなるかと思って行ってみても、お湯を出すためのスイッチが電気だからやっぱり何もできない。
何よりも困ったのは、下半身不随の父が寝ているエアベッドの空気が少しずつ少しずつ抜けていったことです。父の身体は大きいので、家族の力だけでは車椅子にも移せず、クッションを挟んだりしてしのぎました。
今回の被害の様子をテレビで見ていると、そんな昨年のことが思い出され、見るからにそれよりも大きな被害がもたらされているのに何もできない自分の無力さを知ります。
電気に生かされている。なんだか怖いことだとは思いながら、今更なかった時代に戻ることも不可能です。
文明の生み出した便利さを享受しながらも、自然のもたらす木の緑や風の心地良さに喜びも感じられる。今パソコンを打ちながらも、ふと顔を上げると窓の外には少し茶色が混ざった濃い緑の葉が風に揺れている。それはとても幸せなことであり、感謝すべきことなのだということを忘れないようにしたいです。
そして、時に牙をむく自然というものに畏れを抱きながら、人としての暮らしを営んでいるんだと深く感じています。
今日はちょっと真面目なkzj.あ
2019年 10月 28日